向き不向きを把握しておこう

病院には様々な診療科が存在しており、その中には新生児の処置を中心とする診療科も存在します。新生児にかかわるものとして代表的なのは、産婦人科とNICUが挙げられるでしょう。産婦人科は、妊娠から出産に至るまでのサポートとともに、子宮や卵巣の疾患治療を請け負う診療科です。一方、NICUは早産や低体重、先天性疾患、障害などを持って生まれた新生児の治療、支援を行う病棟を指します。新生児にかかわる看護師の看護ケアは、他の診療科とは異なる点に注意しなければいけません。

他の診療科は、基本的に意志を伝えられる相手を診療しますが、新生児は異なります。異常を伝えることができないため、看護師が新生児の異常を早期発見しなくてはいけない他、医師の指示を仰ぐ必要もあります。そして、新生児の両親も精神的に不安を抱えているため、精神面でのケアも求められるでしょう。このように新生児にかかわる看護ケアはより注意深く行わなければならず、看護師の中でも向き不向きがあります。

向いているのは、新生児の異常を早期発見できる観察力を持った看護師です。また、コミュニケーション力に優れ、適宜精神的なケアができる点も重要でしょう。他の診療科の精神的なケアとは異なる視点が求められることもあるので、より向き不向きが分かれるのです。新生児にかかわる診療科といっても、産婦人科とNICUとでは仕事内容も大きく異なります。それによって得られる経験が異なるので、どこで働きたいかをしっかりと考えましょう。